認知症とてんかんと物忘れ・カルバトールの効果

認知症になると「何をしたか覚えていない」などの物忘れをしやすくなります。
認知症は大脳の機能が衰えていく病気ですが、認知症による物忘れだと思っていたら、実はてんかんによる物忘れだったという場合があることがわかってきました。
てんかんは子どもに多い病気と言われていましたが、最近では高齢者になると発病率が高くなることが海外から報告されています。
てんかんは脳の神経細胞の興奮と抑制のバランスが崩れることで起こります。ただし、これは子どものてんかんの話で、高齢者のてんかんの原因の多くは、脳梗塞などの血管障害が原因とされています。
脳梗塞は生活習慣病なので、日々の食生活、運動習慣に気をつけて予防することが重要になります。
これに対して、てんかんによる物忘れの場合には、抗てんかん薬で改善できる可能性があります。
抗てんかん薬のひとつとして使われている薬には、カルバトールがあります。カルバトールはジェネリック薬で、Naチャネル阻害薬として働きます。
細胞内にNa+が入ってしまうと、マイナスの電荷に保たれていた状態がプラスの電荷に傾いていきます。ある一定の上限を超えると細胞内はプラス電荷に傾き、興奮が伝えられます。
カルバトールは、このNa+が細胞内に入るのを未然に防ぐことで、てんかん発作を起こすのを防ぎます。Naチャネルを阻害してしまうので、Na+が中に入れなくします。
認知症には確立された治療法がまだありませんが、もしてんかん性の物忘れの症状であれば、カルバトールなどの抗てんかん薬で治療できる可能性があります。
診察を受けて認知症と診断された場合でも、もしかしたらてんかんという可能性もあるので、セカンドオピニオンを受けることをオススメします。